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なぜ酒飲みは朝が苦手なのか?体内時計を狂わせるアルコールの効果が明らかに

一般的にお酒をよく飲む人は夜型というイメージがあり、朝が苦手な人も多いのではないでしょうか。二日酔いで起きるのがつらい、前夜に遅くまで飲んでいたせいで睡眠時間が足りない、といった理由で寝過ごしてしまうこともあるかもしれませんが、それだけではなく飲酒によりそもそも体内時計が狂ってしまっているのかもしれません。

ハムスターを使った実験でアルコールがサーカディアン・リズムに与える影響が明らかになりました。


American Journal of Physiology – Regulatory, Integrative and Comparative Physiology誌に発表されたケント州立大学のChristina L. Rubyさん、Allison J. Bragerさん、Marc A. DePaul氏、J. David Glass氏とテネシー大学のRebecca A. Prosserさんによる研究は、飲酒による体内時計の変化と行動に対する影響を動物モデルを用いて調査しました。

飲酒は視床下部の視交叉上核(suprachiasmatic nucleus:SCN)に存在する時計中枢に影響します。この時計中枢はサーカディアン・サイクル(就眠と起床・ホルモンの分泌・食欲・消化・活動量・体温などを調整するおよそ24時間のサイクル)を制御する部分で、SCNはこれらの生理的な機能を日光と同調させ、生理現象が一日のなかで適切な時間に起きるようにする役割を持ちます。この時計が狂うと、癌や心臓病、うつなどのリスクが劇的に高まるそうです。

実験ではサーカディアン・リズムに対するアルコールの影響をハムスターを使って調べました。ハムスターは夜行性ですが、ヒトと同じように日光によって「時計合わせ」を行います。ハムスターは3つのグループに分けられ、1つのグループには飲み水の代わりに10%アルコールを混ぜた水を、2つ目のグループには20%アルコールを混ぜた水を与え、3つ目の対照グループには水を与えました。ハムスターは選択の余地があれば水よりアルコールを好み、アルコールをすばやく代謝することができます。3つのグループのハムスターたちはそれぞれ水やアルコール溶液を好きなだけ飲むことができる状態で、一日のうち14時間明るく10時間暗くなる環境に置かれました。

研究者たちは一日を通しての3つのグループの活動量を記録しました。そして暗い時間の終わりの方、夜行性の動物が通常眠りに就く時刻の3時間ほど前に、夜明け前の光に似た弱い光を30分間照射したり、同様に30分間明るい光(オフィスの明かりほどのレベル)を照射したりしました。活動時間(暗い時間)の終わり近くに光に当たったハムスターの多くは就寝時間だと解釈して眠る体制に入り、次に起きるときいつもより早く起きます。つまり光によってハムスターたちの体内の時計を進めることができるのです。

実験ではアルコールが時計中枢に到達するまでにどれくらいの時間を要するのかも測定しました。ハムスターの皮下アルコール量(血中アルコール濃度に近いもの)も定期的に測定し、実験の最終段階では飲酒をやめたあとの効果を観察するためアルコールを与えたグループの飲み水もただの水に戻しました。

結果は以下のようなものでした:

・摂取したアルコールの量が多いハムスターほど、弱い光の照射に対しリズムを調整するのが困難だった。水しか飲んでいないハムスターが弱い光を浴びて就寝したのちに通常より72分早く起床したのに対し、10%アルコールのグループでは30分、20%アルコールのグループでは18分しか早起きしなかった。

・明るい光の場合は、アルコールを摂取したハムスターも随分早く起きることができ、水のグループが通常より102分早起きしたのに対し20%のグループも通常より84分早く起床した。

・24時間のうちの総活動時間は3つのグループで同じだったが、アルコールを摂取したグループは集中的に激しく動き回る時間(活動発作)が対照グループほど持続せず、回数も少なかった。

・アルコール摂取を中止して2~3日後に再び光によりハムスターの体内時計を進めようとしたところ、アルコール摂取を中止したグループはもともと水しか飲んでいなかった対照グループに比べ大幅に早く起床した。対照グループが66分早く起床したのに対し、アルコールを止めたグループは通常より126分も早く起床し、光の照射に対するこの大げさな反応は3日後の実験終了日まで続いた。

・ハムスターは部屋が暗くなった直後(夜の始め、ハムスターが通常最も活動的な時間)に最も大量に飲み、脳のSCNのアルコール量は20分後にピークに達した。

これらの結果をヒトにあてはめるとどのようなことが言えるのか、研究者たちは以下のように述べています。

・アルコールを飲む人、特に夜遅くまで飲む人は、次の24時間にわたって体内時計の時刻合わせに重要な光に反応できない可能性があり、少量のアルコール摂取でも光に対する反応力に影響する可能性がある。

・飲酒後24時間が経過したのちに再びアルコールを摂取しなくても、サーカディアン・サイクルへの影響は持続する。

・朝に明るい光にあたることで、アルコールによる体内時計の狂いを緩和できるかもしれない。

・習慣的な飲酒を止めた後もアルコールによる体内時計への影響は続く。アルコール摂取を中止したハムスターが光に過剰に反応して本来起きるべき時間よりずっと早く起きたのは、ちょうど飲酒をやめようとしている人々が朝早く起きてしまうのに似ている。狂ったサーカディアン・リズムをなかなか取り戻せないことが、断酒が難しい原因ひとつとなっているかもしれません。

・習慣的飲酒は人の活動パターンにも影響し、日中の本来活動的であるべき時間に活動的でなくなったり、深夜などの時間に活動的になったりする。

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090903_alcohol_affect_circadian_rythm/より

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